令和3年度決算特別委員会で渋谷区が民間に払い下げた不動産について、
情報公開請求したところ開示されたのでこちらに公開します。
区民の大切な財産が適切な価格で払い下げられたことを確認することが目的で、
個人情報を暴露、公開する趣旨ではありません。
※個人情報に当たる部分は渋谷区役所が黒色にマスキングしています。
円山町土地払い下げ
今日は円山町土地払い下げです。
現地は渋谷駅から道玄坂をずっと登りきったあたり、京王神泉駅の目の前の超一等地です。
36.68平米の区有地を9000万円で隣地の法人に払い下げています。
1平米あたり245万円になります。
いつもと違って破格に安いという感じではありません。
そもそも、このあたりは売り物件がまずオモテに出て来ません。
水面下で取引されることがほとんどです。
万一にも見つけたら値段は構わずに即買いが鉄則というエリアです。
買っておけば、そのうちいくらでも売れます。
相続税路線価では1㎡180万円です。
取引価格の245万円と比較すると、やはり相場通りです。
普段は相場より格安に払い下げることが多い渋谷区役所が、今回は普通の取引です。
いったいどうしたのでしょうか?
地形は割りときれいな台形です。
上記は売払希望調書です。
購入したのは隣地の方で、建て替え用地として希望されたようです。
昨日の本町3丁目、神宮前3丁目の払い下げとすこしフォーマットが違うような気がします。
資料を読み込んでいくと、今回は渋谷区財産価格審議会という別の組織に取引価格の評価を依頼したことも分かりました。
こちらが9000万円という価格を導き出した根拠の計算式です。
珍しく複雑な?数式を駆使して価格を正当化すべく努力しています。
数学の苦手な私は数式を見ただけでそっとページを閉じてしまいそうです。
しかし、渋谷区財産価格審議会といっても、操っているのは渋谷区職員です。
もっともらしく理論武装しているだけで、実質的には同じようなものかもしれません。
審査の過程も結果も非公開とされていますので、よくわからないというのが正直なところです。
本来ならば独立した外部の不動産鑑定士に依頼したほうが良かったと思います。
今回の払い下げ取引は私は特段の大きな問題はないと判断しました。
詳しく知りたい方は下記ファイルをダウンロードしてご覧ください。
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