今日は泊原発の「やらせ問題」をうけて、ほくでん・佐藤佳孝社長が
出席して開催された道議会特別委員会を傍聴してきました。
画面真ん中から左寄りの、首から上がなくなっている背広の方が佐藤社長。
頭が見えないのは、たたりの心霊写真ではなく、報道陣のカメラの激しい
フラッシュで絵が飛んでいるためです。
佐藤社長は9月の委員会では出席を拒否し、今回の道議会の招致でも、
最初はいろいろ言い訳して出席を拒んでいたそうですが、ついに根負け
して出席を決めたようです。
私は前回の委員会も傍聴して、ほくでんは北海道民に説明責任を果たす
意思が全くないことは分かっていたので、実は今日の委員会にはなにも
期待していませんでした。
しかし、マスコミや議会の追及から逃げ回っている佐藤社長は、いったい
どんな人間なのか、この目で確かめてみたいという気持ちで今日は傍聴に
参加したわけです。
ところが、初めて見る実物の佐藤社長は予想外に小柄な人物で、
ワンマンと言われるオーラはほとんど感じることができません。
それでも、前回の委員会で河合副社長が両手をブルブル震わせながら
答弁していたのとはまったく対照的で、佐藤社長は居並ぶ道議さんから
3時間もの厳しい追及をノラリクラリと質問をかわしていた様子を見ると、
これは敵ながらあっぱれ、さすが王者の貫録、と感じさせます。
(感心するところではないかもしれませんが)
佐藤社長は、ヤラセ問題に対する経営者としての責任について
・社員が良かれと思い勝手に行った行為で、自分は全く知らない
・6月の株主総会で株主の信任を得ている
・第3者委員会の答申を受けて、減給処分を受け、責任を取った
として、「社長を辞任する意思はない」と明確に述べました。
道議さんの追及も不完全燃焼の感が強く、すっきりしない委員会質疑
のように感じました。
夕方6時過ぎに委員会は終わり、佐藤社長は例によってほくでんの
高級車にソソクサと乗り込み、夜の街に消えていきました。
1千万円以上するこの高級車。
これも、私たちが払う電気代の一部なんですね。
ため息が出てきます。
コメント
札幌の不動産屋日記様
いつもコメントありがとうございます。
昨日の道議会では、ほくでん社員と思われる屈強な男性が
ぴったりくっついてガードしていました。
おそらく税金を投入しなくても、このブログを見たら自社で
警備を強化されるのではないでしょうか。
まあ、これも我々の電気料金の一部ですが(笑)。
もし今後、警備体制に動きがありましたら、ぜひ教えてください。
金子先生
この社長は、ウチの近所に住んでいますが、警備体制はありません。
死んでしまっては真相がわからなくなるので、税金を使ってでも警備を強化すべきと思います。
イチロー様
ほくでんで働いている社員の方も、こんな経営者の下ではさぞかし
大変だろうとお察しします。
佐藤社長の意を汲んで働いた結果、やらせの汚名を着せられて、
悔しがっている社員もきっと少なくないのではないでしょうか。
「失敗しても上司が責任を取ってくれない」
「成功したときだけ、上司が成果を横取りする」
なんてケースは、サラリーマンだとよくあります。
自治体だとトップは選挙で変えられるのですが、民間企業だと
外部の人間が社長を交代させるのは無理。
これがいやな社員は自分が辞めるほかありません。
根が曲がった組織に属するということはつらいことです。
公益性が高い独占企業なのに、株式会社をご都合主義で前面に出したり、第三者委員会を隠れ蓑にしたり、議会をはなはだしく軽視したりetc
最低の企業ですね!まあ、ちよっと言いすぎでしたね。企業”のところを”人物”に訂正いたします。