今日は札幌市南区小金湯にある札幌市の「サッポロピリカコタン」に行ってきました。
サッポロピリカコタンとは、アイヌ語で「札幌の美しい村」という意味だそうです。
今日ここに出かけたのは、北海道アイヌ協会さんから「アシリパノミ」という新年の儀式の招待状が届いたためです。
(※北海道アイヌ協会といえば、去年ニュースで不正経理などの問題が騒がれましたが、
今日はそれとは関係なく、アイヌの儀式への個人的興味によるものです)
さて初めて訪れるこの施設は、御殿のような立派な建物でした。
写真の撮り方が悪くて壮大さがあまり伝わってきませんが、かなりのお金を投じて建てられた施設であることが分かります。
中はホールや会議室、展示室などがあります。
(写真は撮り忘れました)
建物の外には、アイヌの家やトイレなどを復元した施設が並びます。
ポノチセという小屋の中で儀式は行われていました。
まんなかの囲炉裏で薪を燃やし、サケの切り身を燻製にしています。
左側の帽子をかぶった方が祭祀主宰者のようです。
お神酒を回し飲みしながら、囲炉裏に昆布とか鮭とかの食べ物をドンドンくべていきます。
写真では分かりませんが、チセの中は煙モクモクで、1時間ほど中にいたら、私もすっかり燻製になってしまいました。
外ではお神酒?を森の神や川の神やらのアイヌの神様に祭っているようです。
白い串団子みたいのが、それぞれの神様なのだと思います。
お神酒をひしゃくで串団子に掛けていました。
(解説がなかったため、内容に不正確なところがあればご指摘ください)
さて伝統的なアイヌの儀式であることはよく分かりました。
しかし思ったより宗教色が濃いような気がします。
祭祀さんの言葉にも、「神様」という単語が何回も出てきます。
札幌市の施設で宗教的行事を行うとなると政教分離を定めた憲法に違反するような気もします。
宗教ではなく、ひとつの文化として割り切ればよいのでしょうか。
でももし仮に、札幌市が神社を建立して運営補助金を出していたら、やはりおかしいですよね。
少数民族の文化だと許されるのか・・・?
アイヌは教義ではないから、許されるのか・・・?
でも、神道も教義はないけど許されていない・・・。
もし詳しくご存知の方いらっしゃいましたら、教えてください。
ちなみに、憲法第89条には、こう書いてあります。
「公金その他の公の財産は、宗教上の組織もしくは団体の使用、便益若しくは
維持のため、(中略)これを支出し、又はその利用に供してはならない。」
すっかり燻製になった私は、その後、定山渓まで足を延ばして、渓山荘の日帰り入浴に行ってきました。
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