今日は財政市民委員会が開かれました。
私は財政市民委員会の委員ではありませんが、重要な案件が審議されるという
ことで、委員外委員として出席しました。
重要な案件というのは、「大通交流拠点地下広場整備基本計画」です。
独特のお役所用語で漢字が続いて意味が分かりずらいのですが、簡単に言うと、
「地下鉄大通駅の地下コンコースが老朽化してきたのでリフォームしよう」
という計画です。
昨年3月には札幌駅と大通を結ぶ地下通路が開通して、とても便利になりました。
完成したばかりの地下通路がピカピカで天井も高く、広くてゆったり作られている
のに対して、大通駅に入ると昔ながらの古い地下鉄構内のままで、時代は一気に
昭和時代にタイムスリップしてしまいます。
これをいまふうの「質の高い空間」(市役所資料による)に改修するのが計画の目的です。
こんな風にテーブルや椅子も置いて、コーヒーを飲みながら待ち合わせをしたり、
市民が豊かな時間を過ごすことができる空間を作りたいそうです。
そのために、いま大通駅の中に別々に設置されている、住民票発行窓口と観光文化情報
ステーション、図書館の大通カウンターを一カ所に集約して、そこには地上の光が差し込む
吹き抜けも作る計画です。
リフォーム後の大通駅の全体図はこうなります。
公共の施設が新しく便利になるのは良いことですが、問題はその費用です。
市の提案では、今回のリフォームになんと22億円もかかるそうです。
財源は国からの補助金が10億円、残る12億円は起債(借金)でまかなう計画です。
しかし、札幌市は巨額の負債を抱えていて、財政は火の車です。
今年から保育料や各種手数料を値上げしたり、あの手この手で市民負担を増やして
います。
そんななか、
・こんな夢のようなぜいたくをしている場合なのか、
・もっと市民の身近なところに予算を使うべきではないのか、
と私は疑問に思いました。
いまの大通駅は確かに古いですが、明るくきれいに整えられていて、特に困っている
人は誰もいないはずです。
今日の委員会では、各会派の議員からも、さまざまな観点で意見が出されました。
今週金曜日(7月27日)から市役所は、この計画に関する市民意見の募集を行います。
市役所本庁舎や各区役所で計画案を配布するほか、ホームページでも公開予定です。
パソコンが無い方には、担当課が資料を郵送してくれるそうです。
ぜひ計画案をご覧になり、市役所にご意見をお寄せください。
【お問い合わせ先】
札幌市市民まちづくり局都心まちづくり推進室都心まちづくり課
〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所5階
電話番号:011‐211‐2692
ファクス番号:011‐218‐5112
メール:ki.downtown@city.sapporo.jp
コメント
おっしゃる通り、大通駅の改良で、確かに見栄えは
多少良くなるでしょうが、
メリットを享受するのは、日中あの界隈にたむろしている老人グループと
ホームレスぐらいでしょうね。
休憩できる場所を作りたいというなら、スタバやドトールなど、民間のテナントでも入れれば
済む話だと思いますが(テナント料も入りますし)…。
老朽化ということで、改修自体は必要なんでしょうか?ただの改修だと国からの補助って出ないんですかね
まちづくり課の担当者は、この場所に来たことがあるのでしょうか?
このエリアの最大の問題点は、サピカ専用改札です。
サピカ普及率が低いため、専用改札はいつもガラガラです。
逆に、普通の改札に長蛇の列ができていて、人ごみが多い印象です。
専用改札は、スグに撤去してほしいです。
2番目の問題点は、オーロラビジョンが2つあることです。
画面の前に立つと、見ている人の邪魔になるような気がして(実際には見ている人は少ない)、立つことが出来ません。
そのため、ココを待ち合わせ場所にしている人は、画面から離れて立つことになり、混雑しています。
オーロラビジョン前に立ってもいいような雰囲気づくり、または、オーロラビジョンの撤去をお願いします。