札幌市役所は、随意契約案件のインターネット公開を11月から始めました。
悪代官が商人に金をセビる場面が時代劇でおなじみのように、役人と業者の
癒着やワイロの授受などの悪習はいまに始まったことではありません。
コネや談合、癒着など、役所の入札を巡る不正や事件が札幌市でもずっと
続いています。
近代国家ニッポンの法律では、このような業者との癒着を防ぐため、官公庁の
契約は公開の一般競争入札が原則とされています。
しかし、「実際はどうか?」と調べてみたところ、札幌市役所ではどういうわけか
かなりの契約が入札を行わず、「随意契約」で行われていることが分かりました。
(注:随意契約とは、市が独断で選んだ特定の業者と業務を発注することです)
随意契約だと競争原理が働かないので発注価格が市場価格より高くなるうえ、
業者は選んでもらおうと市役所に日参し、幹部と仲良しになる必要があります。
幹部は業者を品定めして、どの業者を選んだら、一番トクになるかを考えます。
トクになるのは市役所幹部だけで、市民にはなんの得もありません。
税金の無駄遣いの温床となるため、随意契約は止めるべきです。
しかし実態は?というと、随意契約は減るどころか、「プロポーザル入札」などと
形を変えつつ増えてきているのが現実です。
(注:プロポーザル入札とは価格ではなく内容を審査するものですが、随意契約の一種です)
私は今年春に行った代表質問で、このような不透明な随意契約は中止するよう
上田市長に求めました。
また、契約業務の透明性を高めるため、やむを得ず行った随意契約については
詳細をすべて公表するよう市長に要請しました。
その後、財政局との協議を経て、この11月から随意契約の全件をインターネット
で公表することが決まりました。
特定随意契約案件一覧(←札幌市役所ホームページへリンク)
札幌市民の皆さまは、ぜひこの一覧をチェックしてみてください。
いかに多くの金額が、随意契約で費やされているかに驚かれることでしょう。
一般競争入札を行わない場合はその理由も一緒に記されているのですが、
実に多種多様な言い訳が書いてあります。
全部とは言いませんが、多くの契約は実際は一般競争入札に切り替えた方が、
きっとコスト削減になるはずです。
いままではこういう契約情報は、なかなか表に出てくることはありませんでした。
今後は、こうしてネットで公開され、市民が簡単にチェックできるようになると、
これまで私が議会で何度も指摘してきた業者との癒着や不透明な随意契約は、
次第にやりずらくなるはずです。
「税金の無駄遣いを止め、市役所に節約の精神を徹底させたい」
これが私の政策目標です。
「やり方を工夫し、多くの人の知恵も使って予算を徹底的に節約する」
「一部のためではなく、本当に市民のためになる事業を厳選し、予算を集中する」
「決めたことは責任をもってスピーディに実行する」
「失敗した事業は、勇気をもって中止する」
そんな札幌市役所に変わるよう、これからも外(=民間)の風を市役所内にドンドン
送り込んでいきます。
コメント
札幌市はいじめ自殺や餓死には無関心ですがイベントビジネスには即時対応。
「北海道日本ハムファイターズ優勝パレード実行委員会 」
<協賛金>一口3,000円<募金>一口500円(何口でも可能)
*ご協賛いただいた方には、「優勝パレード記念グッズ(非売品)」を3,000円につき1個進呈します。
・「エイチケイエム紙商事株式会社」様より約700kgの紙吹雪のご提供。
上記企業は落札実績業者。
その他札幌市の取引業者にはボランティア要請したと聞きます。
札幌市職員には律儀にお茶一杯、メモ紙1枚でも遠慮する方もいるというのに。
金子様
結論を申しあ上げますと日本は外圧でしか変わりません。
財務省も外務省も全てアメリカの言いなりです。
ある意味日本の談合体質がアメリカによって変わるのであれば
TPP参加もいいかもしれませんね。
戦後の日本を見ても全てアメリカ次第です。
実のところ日本の政治家には全く期待していません。
選挙も行かないと思います。
金子様
一般競争入札だろうが指名競争入札だろうが全て官制談合です。
こんなのは電子入札にしても同じです。
建築業界には建築業界の団体があります。
メーカーはメーカーの団体があります。
この談合に参加しないと団体から排除されます。
極端な話をすると警察の物件も全て談合です。
それを警察も黙認しています。
日本というのはそういう国です。
だからアメリカはTPP参加を求めるのでしょう。
マルサ様
札幌市の業務を受注希望する業者がプロの視点で見れば、本当に随意契約したこの1社しか
行うことができない業務なのか、それとも競争入札すべきなのか、すぐ分かりますね。
凡人様
「札幌市の一般競争入札は全て官製談合です」とのこと。
いまは電子入札がほとんどですが、それでもやっぱり官製談合ですか?
また、おっしゃる監査法人ではありませんが、監査委員として常勤の会計士が任命されていて、
監査委員は、市政執行の細部を厳しくチェックしています。
その厳しい指摘、仕事ぶりはあまり知られていないと思うので、こんど記事としてご紹介しますね。
また監査業務を外部の監査法人に委託するアイデアには、私も大賛成です。
金子様
自分も札幌市の仕事はやったことがありますが入札だけです。
それでも「札幌市の一般競争入札は全て官製談合です」
話は変わりますが一般企業は監査法人で監査されています。
札幌市のような規模の予算を執行するのなら当然のごとく監査法人に監査をさせるべきですね。
金子様(議員を先生というのが嫌いなので)だけで監査するのは無理だと思われます。
日本の監査法人
あずさ監査法人(KPMG)
監査法人トーマツ(デロイト・トウシュ・トーマツ)
新日本監査法人(アーンスト&ヤング)
中央青山監査法人(プライス・ウォーターハウス・クーパース)
この中から選んではどうでしょうか。
これはスゴイことです!受注希望業者のチェックが入るから半減しそうですね。
イチロー様、随意契約の資料を見ていただけたのですね。
札幌市の原則は「競争入札」なのに、実際には例外扱いの「随意契約」ばかりがまかり通っています。
膨大な量ですが、地道にコツコツとチェックしていこうと思っています。
一覧すべて 拝見しました! すごい数と金額ですね!
この規模では”監視”が必要ですね! 金子さんがこの道のスペシャリストになっていただきたい
応援しますm(。_。)m