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今年度の除雪費が11億円追加に。労務単価上昇のため、札幌市議会が補正予算を可決

まち・暮らし・雪対策

今日の本会議で除雪費を11億円追加する補正予算が可決されました。
雪が降る前の除雪費追加は異例のことです。
「昨年大雪が降ったので、今年の大雪に備えて除雪費を積み増すのか?」と
思ったらそうではなく、最近人件費が上がっていることに備えたものだそうです。
震災特需とアベノミクス効果で全国的に人手不足減少が起きているため、最近は
入札を行っても参加者がいない入札不調が各地で続いています。
長年の不況でダンピング合戦が続いた結果、公共工事の労賃が安くなりすぎて、
建設会社が、もっと儲かる民間の仕事にシフトしているのです。
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(国土交通省資料 平成25年度公共工事設計労務単価について )
このため国は今年度から公共工事の設計につかう労務単価を約14%引き上げる
ことを決めました。
デフレ脱却のためにも、労働者の所得を増やして個人消費を拡大することが必要
との政府の考え方によるものです。
その結果、札幌市でも除雪費用も比例して増えることが見込まれるために、いまの
うちに除雪費を追加する必要があるということなのです。
ということはこの冬、この設計労務単価アップ分が、実際に除雪作業に携わる人の
本当の賃上げにつながることを確かめていかなければなりません。
賃上げの財源は税金なので、建設業関係者以外の人もコスト負担することを考えると
トータルで経済にプラスになるのかはわかりませんが、少なくとも名目成長率をアップ
させてデフレ脱却につなげる効果はあるのかもしれません。
ゆるやかな物価上昇の波が起きることによる経済成長を期待したいと思います。


●今後の議会日程
10月4日午後1時から 決算特別委員会(財政局ほか)    ←質問します。インターネット中継あります。
10月9日午後1時から 決算特別委員会(市長政策室ほか) ←質問します。インターネット中継あります。

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