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市電ループ化工事、今日の再入札も不調に終わる

来年3月開業を目指して工事中の札幌市電ループ化計画は、入札不調が続いています。
今日(4月30日)再入札を行い2社が応札したものの、予定価格を超えて落札できず。
明日(5月1日)午後に再々入札の開札が行われますが、依然入札不調が予想されており、
その場合はやむなく随意契約を行う方針とのことです。
(随意契約とは市役所と業者が直接話し合って金額を決めることです)
入札不調の原因は好景気による賃上げで人件費が高騰していているためです。
市電ループ化は上田市長の公約で、採算度外視で強行されていることは既報の通りですが、
上田文雄氏が大好きな賃上げでループ化実現が危ぶまれていることは皮肉なものです。
民間企業ならとっくに計画見直しを迫られる事態ですが、全く見直しの機運は見られず、
札幌市は市長公約実現のためには税金をいくらでもつぎ込むつもりのようです。
もともと札幌市中心部を貫く駅前通で市電ループ化を行うことには、渋滞や除雪など様々な
懸念が指摘されていて、地元や関係者から反対の声が上がっています。
札幌市は「関係者と協議中」と議会にはずっと説明してきましたが、私が協議状況について
情報公開請求を行ったところ、なんと「協議記録を一切残していない」とのことでした。
職員のウィズユーカードやタクシー券の使用記録はあるので、実際に協議に足を運んでいる
ことは事実の模様。
しかし、多忙のためか不都合な真実を隠すためかはわかりませんが、公務の記録をあえて
残さないという札幌市役所のずさんな(?)仕事ぶりには驚きを禁じえません。
市政の透明性も市民への説明責任もあったものではありません。
協議記録を札幌市が残していなくとも、相手方(国、北海道)が記録している可能性がある
ので、今後これらにも公開請求を行うつもりです。
なお、来春の供用開始に向けた市電ループ化の進捗状況をチェックするため、今年度は
文教委員会ではなく、市電ループ化所管の財政市民委員会に所属することにしました。
今後動きがありましたら、こちらのページでお知らせいたします。

コメント

  1. 行政側の人間として長年「市電ループ化」は提案して来ましたが、札幌の都市交通を考えるとき誰もが辿り着く結論の一つであって、純粋に交通工学・都市工学の結果です。
    ところが「札幌市電ループ化」の前に実は「南2条再開発」が水面下で(10年以上前から)動いており、それに色を付けるために実行に移されたものです。極論するならば、タワーマンションが完売するまでぶち上げておいて完売後は中止したって良いのです。上田市長の公約は、途中から上田市長自身が札幌市役所の権力機構に操られるようになったからに過ぎません。
    札幌市は長年に渡り別名「丸紅市」と言われるほどに、商社・業者と学閥・派閥がベッタベタであり、ドロッドロの状態は変わっていません。
    市内各所のタワーマンション等は、手を変え品を変えて何等か税金投入が行われており、北海道庁の第三セクターやその筋の者も絡んでドロドロですから、たまたまに「市電ループ化」が嵌ったに過ぎません。
    これからも市役所の裏のドブはお知らせしますが、だれが腹をふくらませているか、今一度考えられた方がよろしいでしょう。

  2. 私も延伸に疑問を持つひとりです。
    ここまでして強行するメリット(市長だけのメリットではなく、札幌市民全体の)がさっぱり分かりません。

  3. 日頃の活動、大変お疲れ様です
    いつも拝見しておりますが、暫く振りで書かせていただきます。
    予想通り、入札は不調に終始したようですね。
    ループ化よりも、利便性の高い区間に延伸すべきと考える者としては、
    してやったりという感じです。
    もはや見合わないのですから、先生の仰るとおり計画自体を見直すべきですね。
    協議事項の記録や議事録を残さないという手口は、民主党が国政を握っていたときもあったと聞いておりますので、あぁやっぱりなという感じでおります。
    多忙は言い訳にはならないと思います。

  4. >「協議記録を一切残していない」
    昨年の公契約条例の時、市長と対照的だった役人の行動と似てますね。
    そもそも市電のループ化は中央区民の請願じゃないと聞いています。
    ループ化の前に山鼻市電通り拡張工事が未完成。
    私の記憶では当初、架線も無くなると聞いていたんですが残るようです。
    南1条西5丁目の歩道の用地買収も長らく頓挫し不便な状態が続いています。
    街づくりのビジョン、優先順位がデタラメなのでこのまま工事業者が決まらないほうが地元民としては利益があると思います。