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泊原発を早く動かせ!そう訴える議員は北海道にいないのか?

エネルギー・環境

4月6日の大停電から3週間が経ちました。
ようやく市民生活は安定を取り戻しつつあります。
地震が全道的なブラックアウトにつながった過程も明らかになりました。
事故発生が温暖な秋晴れの季節だったのは不幸中の幸いでした。
これが真冬だったら、生命に関わる深刻な事態になったものと思われます。

私の周りでは

・もう停電はこりごり
・電力不足は泊原発が止まっているからだ
・早く泊原発を動かすべき
・冬に停電したら北海道民は凍死してしまう

と嘆く方が多いです。
それなのにテレビ、新聞などオールドメディアはこんな声はまるで無視です。

北海道知事の高橋はるみさんもひどいです。

いま開会中の北海道議会で、「北電の責任は極めて重い」「再発防止を求める」と述べています。
まるで他人事のような発言で驚きました。
原発再稼働への態度を曖昧なまま先送りし、7年間も事態を放置してきたのは高橋知事ご自身。
そんな自らの責任はまったく感じていないようです。
ただの発言ではなく議会での答弁ですから、しっかり吟味した発言のはず。
停電の原因分析もいいけど、それより先に冬の備えが先じゃないですか?
ほくでんがわざと起こした事故ではないし、それより行政としてやるべきことがあるでしょう。

そこで、いまあらためて平成23年の高橋はるみさんの選挙マニフェストを点検。
すると、原発のことはなんと一言も書いてありません。
(参考リンク)新・北海道ビジョン ~世界に発信!輝く北海道~
お時間のある方は↑チェックしてみてください。

国土強靭化とかアイヌとか、S学会が喜びそうなネタはふんだんに盛り込まれています。
しかし、JR北海道や原発のことはまったく触れられていません。
確かにサヨクの多い北海道では「原発」は避けるのが無難なところ。
でも、政治家がややこしい政策から逃げ回っていてはいけません。
腹をくくって難題に取り組むのが政治家の役割です。
(おっと、この方は政治家ではなく元・役人でしたねw)

ところで、知事の向かい側にいるのは北海道議会の議員さんたち。
「冬の北海道を守るため、泊原発をすぐ再稼働させよ」
そう主張する議員は誰かいないのでしょうか?
いま開会中の第3回定例道議会をウオッチしているのですが、原発再稼働を求める意見はまるで聞こえてきません。
停電対策やらエネルギー確保策やら当たり障りのない質疑ばかりです。
北海道では「脱原発」と唱えておけば、とりあえず安全パイ。
こうなると北海道は知事もダメなら議員もダメか。

しかし、道議は100人近くいるはず。
ここは勇気を持って再稼働を訴える議員が一人くらいいても良いと思うのです。
札幌市議会では破天荒な議員が何人かいました。
そんな議員は道議会にはいないのかなあ。
私が知らないだけかも知れませんが・・・。

だいたい、北海道電力から政治献金をもらっている議員もいるはず。
たしか高橋知事もずっと献金受けていましたよね。
こんな時こそスポンサーに恩返しするチャンス。
それなのに、なんて不義理なんだ!
(※かく言う私は企業献金はいっさい受け取っていません)

私は札幌市議だった平成25年当時に泊原発を視察に行きました。
そこでは、停止中の発電所にやりすぎでは?と思うほど大規模な改修工事が進められていました。
地元の首長さんは膠着したままの国の再審査に困り果てておられました。
もともと泊原発は最新鋭のPWRで信頼性も高いところに、2千億円超の予算を掛けた安全対策が進められています。
電力が足りないと生活も産業も観光も全部ダメになることは、今回の停電でみな肌身に染みたのではないでしょうか。

今回の事故は天が与えた示唆だと思います。
このままでは北海道経済が停滞、いや崩壊してしまう。
せめて冬の間だけでも原発再稼働を認めてもらいたい。
そう国に訴えるのが北海道を守る知事の役割だと私は思うのです。

でも、高橋さんでは無理でしょうね。
そんな意思も胆力もなさそうだ。
来年の選挙でまともな知事に交代することを期待する他なし。
ん、まさかこのひと、4期目は出ないだろうな・・・?

コメント

  1. 通りすがりの道民です。

    高橋はるみ、略してたるみの無責任ぶりには呆れました。
    ブラックアウト以前はまぁ、影の薄い感じもあり、可もなく不可もなくな評価でしたが、災害時こそトップの対応が問われる機会。
    にも関わらず、北電に責任転嫁したあの発言は、トップとしてあまりに無責任。
    問題を起こした企業の社長が会見で「あれは現場の人間が勝手にやったこと。現場の責任は重い」と言っているようなものです。

    しかし、道民の弛緩した思考も呆れます。
    今年の冬はむしろ、再ブラックアウトの可能性が以前より高いのです。
    それでもなお、泊原発再稼働をタブー視するような感情論者ばかりであるならば、もう一度ブラックアウトが起こり、今回以上に生け贄をささげなければ再稼働にはならないものかと、暗澹たる気分で冬を迎えようとしています。