今日は財政市民委員会が開かれました。
補正予算や西2丁目地下通路に関する疑惑の審議のあと、アイヌ官製談合に関する
報告が行われました。
今日の市議会で配布された資料は昨年12月25日の記者発表と全く同じものでした。
札幌市、ついに容疑者を道警に告発へ
ひとつだけ違う点がありました。
それは「内部調査の結果、職員による入札情報漏洩の疑いが強まった」として、
道警に刑事告発する方針を市民生活部長が明らかにしたのです。
昨年の決算特別委員会では容疑を全面否認したアイヌ官製談合。
これが今日は一転、容疑がシロからクロとなりました。
札幌市役所には残念ながら自浄能力がありません。
問題は新たな局面に入り、ついに司直の手に委ねられることになりました。
今日の市議会の説明では、官製談合は平成15年当初から続いていたとのこと。
平成15年といえば上田市長が就任した年で、かれこれ12年間続く談合です。
歴代何人の札幌市職員が汚職に手を染めてきたことでしょうか。
昨夏、私がエセアイヌ団体からの圧力に負けて議員辞職していたら、この問題は
明るみに出ることがなく、官製談合はいまも闇の中で続いていたはずです。
市長の責任
普段は財政市民委員会には局長以下の幹部しか出席しません。
しかしこの問題は市長の関与の可能性があると考え、私は市長の出席を求めました。
疑惑の渦中の「クルーズ」という出版社から上田市長が著書を出している問題は
既に本ブログでも指摘した通りです。
その後、市民団体から出された監査請求で驚きの新情報が判明しました。
それは
・上田市長の政治団体がクルーズに印刷を発注していること
・クルーズの歴代3人の社長と上田市長が旧知の仲であること
という内容でした。
市民団体の調査力、恐るべしです。
監査請求で明らかになったこれらの事実について、説明を求めたところ、
上田市長は
「確かにクルーズから一冊出版しているが、それだけの関係だ」
「クルーズという出版社の名前もよく知らなかった」
「選挙のチラシを印刷した会社はクルーズだが、私は指示していない」
などと、同社との関係を一切否定しました。
仮にチラシ制作を指示してないとしても、汚職の疑いがかかった企業と
市役所のトップが深く関わっていた道義的責任はないのでしょうか。
私のもとには札幌市職員から匿名の手紙が届いています。
それは、「トカゲのしっぽ切りはやめてほしい」との内容です。
「私利私欲を図ったわけではない」
「上司の指示に従っただけなのに、なぜ末端だけ処分されるのか」
「くやしい」
と書いてありました。
おそらく、官製談合にかかわった職員の筆によるものでしょう。
市長は官製談合との関与を全面的に否定する一方で、現場の職員は悲鳴を
あげています。
「私は関係ない!」
・組織の長が責任を認めなければ、現場が責任をかぶることになる。
・貴方の答弁からは12年間の談合の責任がうかがえない
・談合業者と関係があるのは上田市長ただ一人
・市の損害を償う意味で退職金を一部返上してはどうか。
こう噛んで含めるように私は上田市長を諭しました。
しかしこれを聞いた上田市長は、
「私は関係ない!」
「札幌市の被害額は分からない」
などと激昂して延々自説を反論します。
ピースウオークやNPOのボランティア経験を披露した上に、しまいには
「どうせ、これもブログに書くのでしょう」
と、私を皮肉る始末。
弁護士だけあって、さすが保身と自己弁護は巧みな方だと感じました。
いまから二十年くらい前、山一證券が経営破たんしたとき、野澤正平社長が
「社員は悪くありません。私ら経営者が悪いんです」
と泣きながら頭を下げ、社員をかばったシーンをふと思い出しました。
こんな方が市長だったら、どれだけ札幌は良い街になったことでしょうか。
本日マスコミのテレビ取材ナシ
今日の委員会の冒頭で、市民まちづくり局長以下(市長のぞく)札幌市幹部が
勢ぞろいで頭を深々と下げて「誠に申し訳ありません」と謝罪しました。
テレビ的に使える光景なのに、道内マスコミのカメラは入っていませんでした。
財政市民委員会は議会のインターネット中継もありません。
しかし、国会記者会のやまと新聞のカメラが取材に来ていました。
札幌の事件だというのに、東京のメディアの方が感度が優れているようです。
一時間以上ある長尺の動画ですが、ぜひご覧ください。
番組後半に上田市長の激昂シーンが映っています。
(動画提供:やまと新聞社)
それにしても今日の質疑の模様は本当に筆舌に尽くしがたいものでした。
クルーズ社のアイヌ官製談合に関する市議会での追及はこれにて終了。
今後の捜査は専門家の北海道警察に任せるつもりです。
しかし、札幌市役所の無駄遣いはこれだけではありません。
私の追及は、まだこれからも続きます。
コメント
官製談合の話しはもう分かった。戦い続けるなら「ぜんぶ」「ぜーんぶ」斬ってみてはどうよ、アイヌ協会だけじゃなく。
あれもこれもあるんだろう。次のステージへ進めばよい。もっと大きい相手を、もっと巨額なものをね。
その前にさ、違うんだ、こんな話じゃないんだ、みんなが腑に落ちないままでいるのは。論点は明らかに違う。
論点は、【アイヌ民族はもういない】、という発言について。 札幌<北海道<日本国<世界にいたる「民族」の話しである。金子氏から「アイヌ系日本人」という語り。 『国家と民族』を混同されていることは指摘済み。ご本人および応援者の方々の意見を全否定する気は毛頭ない、ただ、論点が経時変化していること、ここで一度リセットしておく。
次のステージに向かうのはそれから。
あのすいませんよく分かんないんですけど、上田市長か激昂したって何分くらいからでしょうか?
「どうせ、これもブログに書くのでしょう」
とは負け犬の捨て台詞ですね。
市長の言葉としてはダメダメです。
以前から上田さんの市長としての資質に疑問を持っていましたが、やはり・・・といった感じです。「市民は自然と共存しなければならない」と言って、除排雪費、ロードヒーティング費を削減。札幌市の借金を減らしたといっても行政への無駄には手を付けず、行政サービスを減らし続けた印象しかない人ですよね。ゴミ袋の有料化だって、変ですよ。あの袋自体は海外で作らせていると思いますよ。本来、行政の中立性の立場を取らなければならないのに言動が極端。朝鮮総連施設の税免除措置の継続、新年互礼会での君が代斉唱取りやめ、国際スポーツ大会での国歌斉唱及び起立拒否、自衛隊イラク派遣の激励拒否等々誰が見ても偏りすぎです。
とことんアイヌ協会の不正と戦ってください。
確かに末端の職員は気の毒だと思います。
民間企業の入札担当も実は汚れ役で、いざ談合がばれたら個人責任にしてしまいます。
官庁の案件の入札の殆どは官製談合ですからね。
出世コースに乗った人間は入札には参加しません。
企業側も慣れたもんで、公取が入って営業停止処分になっても数週間ですから全く懲りません。
この問題のように市長自ら談合に関わっているのは全国的にも珍しいケースかもしれません。
元弁護士とは思えないお粗末な結果だと思います。