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テロとの戦いより、北朝鮮の拉致被害者救出はどうなったのか

外交・防衛

「イスラム国」騒動は、最悪の結果で終わりました。
悲惨なテロの犠牲となった湯川遥菜さん、後藤健二さんのご冥福をお祈りします。

「テロリストたちを絶対に許さない」「罪を償わせる」

こんな勇ましい安倍総理の声明に対して、ISISは「悪夢の始まりだ」と逆上。
まるで全面戦争の様相です。

message to the government of japan(イスラム国制作ビデオ)

常識が通じない相手だけに、この先に事態はどう進展するのか、一国民として
大きな不安を感じます。
元は安倍総理が1月の中東外遊で2億ドルの拠出を表明したことがきっかけで、
ISISの怒りを買うに至ったわけですが、日本が金づると見られたのは
明らかに外交戦略上の失敗だと思います。
誰がこのシナリオを書いて安倍総理に十字軍を演じさせたのでしょうか。

今回の騒動で利益を得るのはどこの国か?

思えば湾岸戦争以来、日本は言われるがままに巨額の税金をホイホイと中東に
つぎ込んできました。
「テロとの戦い」という泥沼の戦争に、どこまでのめり込んでいくのか?
仮に日本がこの戦争に勝利したら、得られる利益、権益はあるのか?
そもそも、何を守るための戦いなのか?
そして、ISISとの戦いで日本が失うものは・・・?

アメリカにとって、911以降の「テロとの戦い」は実質的には中東の利権を巡る
単なる資源戦争です。
「テロとの戦い」を錦の御旗に国を挙げて深い底なし沼にハマっていく日本は、
ますますアメリカのポチ化しているように思えてなりません。

それにしても連日連夜の新聞テレビの報道の一方で、いまだ北朝鮮に捕らわれの
横田めぐみさんら拉致被害者の救出はどうなったのでしょうか。
昨年末の総選挙以来、北朝鮮の拉致問題はすっかり鳴りを潜めてしまいました。
強風吹きすさぶ今日の札幌はマイナス十数度の極寒です。
北朝鮮はもっと冷え込んでいるでしょう。

安倍総理はテロ対策並みの情熱で拉致被害者救出に取り組んでいただきたい。
そもそも、いつになったら総理は靖国神社に参拝してくださるのか。
応援したいような、がっかりするような、切ない思いです。

拉致問題啓発演劇公演「めぐみへの誓い―奪還―」

2月14日、15日には石狩市主催でこんな公演が開かれるそうです。
北海道で初めての公演で、私も「ぜひ見たい」と思って問い合わせたのですが、
残念ながら「応募者多数ですでに申し込み終了」とのことでした。

拉致問題啓発演劇公演「めぐみへの誓い―奪還―」の開催について(石狩市役所リンク)

「公演」といえば、先日の金剛山歌劇団の記事には大きな反響を頂きました。
石狩市は札幌市のお隣りの工業都市で、教育や子育てに力を入れていることでも
知られています。
組織ぐるみで北朝鮮の資金稼ぎを支援する、どこかの市役所とは随分違うものだ、
と改めて考えさせられました。

 

 

コメント

  1. お気持ちは正しいですが
    日本は軍事力を使って何かをする
    外交的な制裁を積極的に行う等
    対応というのは難しいでしょうね。

    外交をする際には相手がどんなに犯罪的行為を行っていても
    日本国憲法前文に置いて
    「相手国の良心に基づき交渉しないといけない」ことに
    なっていることが
    日本の外交を非常に難しい物にしている思います。

  2. 「より」と言うより「も」でしょう。
    両方大事だが、確かに「拉致問題はどうなった?」と思う。