区議会議員に調査権はない
渋谷区役所はとても閉鎖的です。
議員として役所に公文書の提供を求めても拒否されます。
役人いわく「区議会議員に調査権はない」というのです。
渋谷にはこれまで役所に資料提出を求める議員がいなかったみたいで、
役所が議員に資料を提供する慣習がないようです。
私がむかし札幌市で議員だったときは、こうではありませんでした。
担当所管に電話一本掛ければ必要な書類がすぐ手元に届いたものです。
不明な点があれば担当職員がしつこいくらい丁寧に説明に来てくれるのですが、
ここ渋谷では職員が議員に個別に説明に来ることはありません。
まして証拠が残る紙の資料なんてもってのほか。
おなじ「議会」でも議員の立場は随分違うものだと思います。
資料請求は議会を通して
「議事審査で必要な資料があれば、議会を通してください」
と渋谷区役所はいいます。
つまり、議員個人ではなく、議会全体の意志として正式に議決したうえで資料請求せよ、ということです。
たしかに法律ではそうなっています。
でも、議決を求めるなると区長寄りの会派が反対するに決まっています。
先日も事情を知らない立憲民主党の議員が委員会中に役所に資料要求して、
あとで公明党の長老議員に叱られていました。
渋谷ではどういうわけか公明党が区長の与党なのです。
(長谷部区長は創価学会なのでしょうか?たぶん違うと願っていますが)
しかしその他も区長寄りの議員ばかりですから、
これでは金子が必要な資料を役所からもらう術がありません。
いったいどうしたらよいのか?
「必要ならば情報公開請求したらどうですか」
役所の方はこう言います。
そうすると時間がかかるし、コピー代が一枚20円もかかります。
しかも、あとの紛争に備えて徹底的に情報を隠して出してくるので、
いわゆる「のり弁」という黒で塗りつぶされた資料が出てくるのです。
黒塗りが薄くて透けてしまうのを防ぐために3回コピーするらしいです。
議員も役人さんもお互い面倒ですね。
しかし他に方法がありません。
私は腹をくくってこまめに区役所に情報公開請求しております。
渋谷区の情報公開まとめ
渋谷区役所では、こうやって情報公開請求を受けた内容を
毎年一冊の冊子にまとめています。
令和3年版で約27ページの小冊子です。
一年間に145件の公開請求があったそうです。
区役所の内部事情に興味を持つ熱心な区民の方が、
私以外にもいらっしゃることがこの冊子で分かります。
この冊子は議員のみに配布されていて、一般には公開されていません。
区役所の区政情報コーナーだけに置いてあるのですが、
貴重な資料で広く公開されるべきだと思いますので、
ここにネット公開させていただきます。
(※たぶん本邦初)
ダウンロードリンク↓
令和2年度渋谷区情報公開制度の実施状況(PDFファイル、658kb)
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