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半島情勢緊迫、政府は国民を見殺しにするつもりか

外交・防衛

今日は東京市場の株価が大きく下げました。
アメリカと北朝鮮のバトルが深刻さを増しているためです。
2万円台で膠着状態だった日経平均の終値は19,738円と急落。
ドル円レートも110円を割り込んでいます。
なにやら北朝鮮がグアムに火星ミサイルをぶち込む計画だとか。

こんなときは北朝鮮の公式ネットメディア「KCNA」をチェック。
敵の考えがわかるからです。
「断末魔の虚勢を張る米帝の無謀な核戦争狂気」という声明がそれです。
確かに「グアム」という具体的な地名を挙げて攻撃を明言しています(下記)。
こりゃヤバイ。

朝鮮人民軍戦略軍は、時を構わず南朝鮮の上空に飛来してわれわれを刺激し、威嚇、恐喝している米帝の核戦略爆撃機があるアンダーセン空軍基地を含むグアムの主要軍事基地を制圧、けん制し、米国に厳重な注意信号を送るために、中・長距離戦略弾道ロケット「火星12」型でグアム周辺に対する包囲射撃を断行するための作戦方案を慎重に検討している。
(KCNA日本語版2017年8月9日)

よく読むと、
「米国に厳重な注意信号を送るために」「慎重に検討している」と書いてあります。
なるほど。
つまり脅しですね。
グアムを攻撃するというのは決して本気ではありません。
あくまで「検討している」だけ。
ただアメリカに構ってほしいという、いつもの「かまってちゃん」攻撃です。

しかしトランプ大統領はメチャクャ怒っています。
アメリカのABCテレビで怒りの会見が流れています。
「コテンパンにやっつけてやる」(Fire and Fury)と感情をぶちまけています。

腕組みをして北朝鮮への憤りを表す(ふりの)トランプ大統領  ABC Newsより

つい先日には北海道西方沖に弾道ミサイルがぶち込まれたばかりです。
さすがにアメリカも危機感を感じるのでしょう。
カリアゲ君が冗談の通じる相手とは思えないし。
爆撃されようが国民が殺されようが、ボケっと遺憾砲を発射するだけの日本と違って、
アメリカは国を実力で守る意思と力を感じさせます。

でも待てよ。
この映像が撮影されたのはいったいどこだろう。
ホワイトハウスでは無さそうな雰囲気です。
会見場のテーブルには食器とグラスが並んでいます。
ディナーが始まる前の会見なのでしょうか。
確かいま大統領はバカンスに入っているんでしたっけ?
トランプさんは怒っているように見えて、実は原稿読んでるしw。
こりゃカリアゲより上手だ・・・。

一方で突然、矢面に立たされたグアム。
グアム州政府は今日、さっそく緊急声明を発表しています。
星条旗の前でスピーチするのはエディ・バザ・カルボ・グアム州知事です。

今朝の北朝鮮の攻撃予告を聞いて飛び起きたというグアム州のカルボ知事。
チャモロ独立を訴える、グアムの翁長さんみたいな人です。
北海道でいえばアイヌ独立を訴える高橋はるみ知事。
ちょっと違うか。
ま、とにかく今朝、カルボ知事は早速ホワイトハウスと連絡を取ったそうです。
(注:トランプ大統領は夏休みでホワイトハウスにはいません)

そしてグアムに駐留する米軍とも速攻の緊急打ち合わせ。
そのうえで「グアムの防衛体制は盤石だ」と島民に安心を呼び掛けています。
原文ではこんな風にも言っています。

My office will continue to provide information to our community. What information we are given, we will pass it on to you.

このビデオメッセージはまず第一報だ、と。
「今後入ってきた情報はすべて国民の皆さんにお伝えする」と言っています。
”We will pass it on to you.”というフレーズがカッコよすぎる。
passって動詞はこういう風に使うんだ。
パスにアクセントがあって、itは発音しません。
おっと脱線、英語の時間じゃなかった。

つまり私がこの記事で何を言いたいか、というと、
報道カメラを通じてではなく、直接情報を発信することの大切さなのです。
マスゴミは報道しない自由を行使するときがあります。
だから、こうやってトップが国民に直接語りかける。
こういうスタイルは安心感が得られるのです。

情報が本当かどうかは別。
いまは間接情報ではなく、直接情報の時代です。
そしてもっとも重要なのはスピード感。
国民の不安にはトップがすぐ応える。
まるで危機管理のお手本のような事例だと思います。

混乱の時はとにかく情報発信が大事です。
正しい情報が知らされないと、国民は身を守るすべを失います。
思えば震災の時はひどかった。
たしか前原外務大臣の外国献金疑惑のさなかの大震災だった。
そうだ、自分はバカ菅に頭に来て選挙に出ることにしたんだった。
「断じて容認できない」とカメラにつぶやくだけの北海道知事はこの映像を見るべし。
あんなのをいつまでも担いでいる自民党道連の皆さんも反省が必要です。

そういえば、この間の北海道沖爆撃の時はどこにミサイルが落ちたんでしたっけ?
結局これも内緒ですよね。
ビキニ事件みたいに、あとになって漁船が被害にあった、とかは困りますよね。
稲田防衛大臣は日報の隠蔽よりも、こういう本質の隠ぺいを何とかすべきだ。
あ、辞めたんだったっけ、あのオバサン・・・。
自分の防衛ばかりで、どうもならん奴だった。

ミサイル攻撃にうずくまる日本人(BBC.comにリンク)

それにしても、危機感ないです、ニッポン。
これだけ情勢が緊迫しているというのに、こりゃまずいですよ。
上の写真はBBCのニュースからキャプチャーしました。
映像にリンクを貼ってあります。
ミサイル避難訓練の模様を、外人記者がシニカルにリポートしています。
写真のおじさんは素手で頭を押さえてます。
せめて防災頭巾をかぶらなきゃ。
頭は人間の一番弱い部分なんですから・・・。

ま、この映像が本気かヤラセかは、分かりません。
BBCといえばエゲレスのNHKだから、ヤラセの可能性が大。
いやカメラワークから見ると、いかにも演出っぽい。
三脚にカメラ据えて撮影しているから。
でも、のどかな風景とのギャップにはため息が出ますね。
国土防衛は一億火の玉、竹やりで。
日本はあの時代からぜんぜん進歩していないのだなあ、と。

 

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