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金融機関と札幌市との甘い関係

市政情報ファイル

札幌市には、札幌ドーム、さっぽろ健康スポーツ財団、札幌振興公社など、
35もの出資団体(いわゆる3セク)があります。
市役所各局の業務を優先的に受注するこれらの出資団体に、市役所職員OBが
多数天下りしていることは皆様ご存じの通りです。
ここに、札幌市職員だけでなく、北洋銀行や北海道銀行など、金融機関のOBも
役員として天下っていることが分かりました。
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                          (出所:札幌市市長政策室改革推進部まとめ)
この表では、常勤役員と非常勤役員が混ざっていますが、このうち常勤役員を
数えると11名います。
そのうち出身会社名を見ると、例えば、札幌都市開発公社の社長は北洋銀行OB、
常務は道銀OB、と日本政策投資銀行OBが1名ずつ。
また札幌市リゾート開発公社の常務は日本政策投資銀行OB等、といった具合に、
銀行出身の天下りがずらり重役に就任していることが分かります。
出資団体で、日々市民サービスに汗を流している一般職員にとってもため息の出る
ような人事では無いでしょうか。
もちろん銀行員は財務に明るい人が多いでしょうから、その知識や経験を生かして
もらうのは決して悪いことではありません。
しかし、財務に明るい人は銀行員だけではなく、民間にも大勢いるのです。
このような公的な団体の重役を外部に求めるのであれば、金融機関の指定ポスト
として肩書きで引っ張ってくるのではなく、公募で広く世間に人材募集すべきです。
本当に金融機関出身者が優れているならば、公募でも選ばれるはずだからです。
金融機関から派遣された天下り役員は、札幌市民のためではなく出身金融機関
の立場で行動する可能性が高く、市民の利益を考えるならば、指定席での天下り
受け入れは避けるべきではないでしょうか。
こうした天下りには、常にGive & Takeの関係が疑われます。
札幌市が発行する電子マネーSAPICAは、北洋銀行と独占提携していますが、
その北洋銀行の役員に今年、副市長が再就職した、というケースもありました。
持ちつ持たれつ、は世の常ではありますが、あまりに絵が出来すぎているのは
困りものです。
これからは、コネや癒着が噂されるような札幌市政ではなく、透明性が高く、
そして明るく、さわやかな札幌市役所を目指すべきではないかと思います。
★参考データ:札幌市の金融機関への預金残高
預金残高.JPEG

コメント

  1. 上の方の 意見に大賛成です!
    これでは 天下り というより 金下り? ですね
    ましてや 複数兼任していて人もいて 名ばかりでは? お役所と金融機関で手に手を取って自分たちの老後の手当しているとしか思えません!
    若者の就業のチャンスを 『老兵は”潔く”去るべき』です 

  2. しかし、彼らには、能力があるのだとお思いになるのなら、ベンチャーマインドを持って事業をはじめたらいい。。
    こんな、行儀の悪い、意地汚いことがまかり通るとは。品性をうたがう。
    人の作った会社で、ましてや、昔の公の立場、看板を恋々としがみついて、非常にみっともないと思います。
    何度も言ってますけど公務員という職業はいつの日か身分となってしまい、「役人なんだから、何やってもいいんだ。」という勘違いを引き起こしてる。
    こういうヤカラを引き受けている民間企業の幹部にいいたい。
    間違い無く言えることは、そんな人材を入れるくらいだったら、若い職員3人雇ったらいい。少しでも現場は楽になる。その程度の天下り組にどの程度の営業力がある?
    気の利いた若い職員だったら非常に力になるし、一生懸命やってくれるし、家庭を持ち、日本の国力増強にもなります。
    どうか、バカな考えを捨ててください。

  3. いつもながら、斬新な切り口で情報を集められ、楽しんで拝見しております。
    今回の資料も、銀行出身の第三セクタ常勤役員が意外といらっしゃるんだなと思いました。
    会社役員を一般からの公募で選ぶことが一般的に行われているかどうか存じておりませんが、少なくとも「公募でも選ばれるはずだからです。」は本当でしょうか。
    市と企業のズブズブの関係というよりも、むしろ出資者として送り込んでいると考えるほうが妥当ではないでしょうか。