移民法案が今日、衆議院を通過
最近の安倍総理は一体どうしたのでしょうか。
政府は外国人移民受け入れ政策へ大きく舵を切りました。
いまの臨時国会では入管難民法改正案の採決を急いでいます。
今日の衆議院法務委員会では野党の反対を押し切り、自民・公明・維新などの賛成多数で法案が可決されました。
(参考)出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律案
外国人材の受け入れを拡大するための出入国管理法の改正案は、衆議院法務委員会で採決が行われ、一部修正の上、自民・公明両党などの賛成多数で可決されました。https://t.co/bJkwNwQLUz#nhk_video pic.twitter.com/pXbxPy3yOY
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月27日
「日本を取り戻す」はずだったのに
前回の選挙で自民党は「日本を取り戻す」と公約に唱っていました。
平成29年の衆院選における自民党のマニフェストをあらためて確認しました。
ここには「外国人移民受け入れ」とはひとことも書いてありません。
「この国を、守り抜く。」|衆議院選挙公約2017|自民党
日本の良き伝統が、中から蝕まれて行く。
自民党ならこれを止めさせると思っていました。
ところが、安倍政権では全く正反対に外国人をバンバン入れている。
これは明らかに公約違反ではないでしょうか。
自民党員の皆さんはどう考えているのか、尋ねてみたい。
最近、仕事でよく東京に行くのですが、都心のコンビニや飲食店は外国人の店員さんばかりです。
皆さん肌の色は違うものの、日本語は達者で働きぶりも一所懸命です。
札幌市内ではまだあまり見かけない光景ですが、東京では外国人労働者なしで経済が成り立たなくなっているのを肌で感じます。
過度な金融緩和にストップを
「人手不足だから外国人労働者が必要だ」と政府は主張します。
しかし、いまの人手不足はバブル超えの好景気が最大の原因。
その好景気はアベノミクスこと金融緩和と財政拡大の成果。
だから行き過ぎた金融緩和を止めて、いまは景気の過熱を抑えるべきです。
金融政策と雇用政策の関係は、マクロ経済学を学んだことがある人ならだれでも知っていることです。
「水漏れがひどいから、隣から水持ってこい」というのではなく、水漏れの箇所を塞ぐのが先のはず。
順番があべこべです。
人手不足なら人件費を上げるべき。
上記の表は1世帯あたりの平均所得金額の推移をグラフ化したものです。
資料は厚生労働省のホームページから閲覧できます。
昭和60年から平成6年くらいまでバブルとともに所得は右肩上がりで増えました。
しかし、その後はバブル崩壊とともに約二十年間、所得は低迷を続けています。
日本国全体のGDPが平成に入ってから増えていないのもこれと同じ現象です。
その間の消費税増税や社会保険料負担の増加により、国民の実質手取りはさらに減っています。
むしろ大きな問題はこちらに示されています。
日本国民の世帯平均所得金額は約545万円です(平成27年調査)。
その内訳を百万円単位で輪切りにして分析したのが上のグラフです。
厚生労働省のグラフに私がわかりやすく赤で書き込んでみました。
すると200〜300万円の区分の世帯数がもっとも多くなっています。
年収2百万円の世帯が我が国では最多を占めるということです。
年収1百万円台の世帯も約13.4%にのぼります。
物価が高い日本でかなり厳しい生活水準です。
これは平成のはじめごろに、経済評論家の森永卓郎さんが書いた書籍です。
当時、私は大学生でまだバブル真っ只中でした。
年収300万円時代が近い将来当たり前になる、というと「ウソだろう」と。
小泉政策への警鐘があの頃は笑い話のように受け止められていました。
しかし、いつの間にか森永さんの予測通りとなりました。
いや、年収300万円を通り越して、年収200万円時代が実現してしまったのです。
こんな貧しい日本を選んで世界から集まる労働者とは、いったいどんな人たちなのでしょうか。
こうした日本人の構造的な低賃金を放置したまま、安直に外国人移民受け入れとは誠に嘆かわしい。
自民党は売国的で、実にけしからん政党です。
安倍応援団の日本会議も、不思議と移民政策にはだんまりを決め込む体たらく。
流石の私も「アベ政治を許さない」心持ちです。
なぜ野党は移民法案に反対なのか
外国人材法案 衆院法務委 与党側は採決の方針 野党側は反対 #nhk_news https://t.co/RQp622Z90k
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月27日
ところが、この法案に共産党や立憲民主党など野党が猛反対しているのですね。
法務大臣の不信任案まで出す勢いで、国会中継をみていると今日は大荒れです。
特定秘密保護法や安保法の時の野党の馬鹿騒ぎを思い出します。
この人たちが反対しているということは、もしや移民は正しい政策なのか?
ふと首をかしげます。
外国人材法案 採決反対の労働組合などが抗議集会 #nhk_news https://t.co/qPrAKNdcmq
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月27日
国会の周りでは労働組合が法案に反対してデモを展開しています。
本当だったら維新や次世代の党あたりが反対集会を開くところですよね。
ところが、外国人移民受け入れに反対しているのが左翼さんなのです。
私とは考えが正反対の人たちが、なぜか私と同じく移民に反対している。
自分がなにか勘違いしているのか、それとも左翼さんが勘違いしているのか。
よくわかりませんが、ここは左翼さんと手を結んでも私は移民に断固反対です。
政治は外国人より日本国民の生活を優先すべき、と私は考えるからです。
いや困りました。
来年の選挙は、移民政策反対の政党から出たほうが良いのでしょうか・・・?
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