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電気代が深刻に上がっている本当の理由

エネルギー・環境

ウクライナ危機による原油高と円安・インフレで全国的に電気代が値上がりしています。
我が家は格安新電力に切り替えているから平気、と高をくくっていましたが、
1月の電気料金を見てびっくり。
昨年より倍くらいになっているのです。

暖房の温度を落として節電しているのに何故だろう?
請求書の料金明細をマジマジと眺めていて原因に気づきました。

金子家の1月の電気代(九電みらいエナジー)

電気料金は基本料金と従量料金(使った分)の組み合わせです。
我が家はオール電化なので昼間と夜間で料金単価が違い別々の計算です。
1月の請求金額の内訳を見ると電気料金(昼間)10591円+(夜間)4691円。
これになにやら別の料金が加算されています。
「燃料調整額8768円」と「再エネ賦課金2328円」と書いてあります。
やけに高いぞ。

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「再エネ賦課金」って?

「燃料調整額」は飛行機の燃油サーチャージみたいなもの。
火力発電で使う原油の相場上げ下げに合わせて変動するものでしょう。
これは仕方ないとして、「再エネ賦課金」って、こんなに高い料金あったっけ?
以前は百円くらいだったような。
聞いたことはあるけど実はよく知らなかったので、改めて調べてみました。
下の図は経済産業省のホームページで見つけた解説です。

経済産業省 資源エネルギー庁ホームページより引用


「再エネ賦課金」とは、使った電気代に1kWhあたり3.45 円を強制徴収する仕組み。
正確には「再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」といって、集めたお金は太陽光発電などへの補助金に使われます。

毎年値上がりする再エネ賦課金

料金単価は全国一律に国が定め、毎年改定される(上がる)そうです。
日本全国の家庭や事業所から年間3兆円近いお金を集めていると聞くと、
NHKの売上高(受信料)の3倍以上の金額です。

北海道電力ホームページから引用

上の表は電力会社がまとめた再エネ賦課金の単価推移のグラフです。
毎年単価が上がっていることがお分かりいただけるでしょうか。
この制度が始まったのは2012年。
最初は1kwhあたり0.22円。
僅かな金額だったのが、うなぎのぼりで今年(2023年)は3.45円。
10年間で約15倍にもなりました。

再エネ賦課金は菅直人氏の置き土産

待てよ、2012年度と言えば民主党政権の時じゃないか?
そう、あの忌まわしき菅直人氏が首相を務めていたときです。
菅直人氏が東日本大震災後に退陣を迫られた際に、ドサクサで再生可能エネルギー特別措置法を成立させ、後世にこの悪しき置き土産を残していったのです。
つまり再エネ賦課金は民主党の置き土産なのでした。

そうは言っても、民主党が下野したあとに、この悪制度を正すどころか、ずっと慈しみ育ててきたのが自民党です。
もはやどっちもどっちですが、この制度はNHK受信料以上に問題だと思います。
NHKは見なければ良いだけですが、電気を使わないわけには行きません。
国民全員から集めた再エネ賦課金は一年で約3兆円にのぼります。
毎年の単価が上がりすぎ(高すぎ)です。
この結果として日本中が太陽光パネルだらけで問題が続発。
天気の良い日は昼間の電気が余っています。
太陽光パネルは中国・韓国産で海外に資本が流出します。
これ以上再エネに補助金をつぎ込む必要はないと思います。

再エネ賦課金をぶっこわーす

しかし一旦できてしまった再エネ賦課金の仕組みはNHK受信料のようなもの。
国民から集金できる既得権益を、自民党(と公明党)が簡単に手放すとは思えません。
なにせ、お役人様は国民からお金を集めて友達にバラまくのが大好きですから。

こうなったら、「再エネ賦課金から国民を守る党」でも作りましょうかね。
月々2千円ちょっとのNHKよりも、はるかに国民生活に影響があるからです。
再エネ賦課金をぶっこわーす、なんて・・・。




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