3定(さんてい、第3回定例市議会)が始まっています。
会期は9月22日から11月6日まで。
先週の月曜から水曜までの3日間は各会派の代表質問でした。
今回の特徴は民主党や共産党、市民ネットからアイヌ関連の質問が出たことです。
質問の主な要旨として
民主党:アイヌ施策の今後の取り組みについて
共産党:アイヌ民族への差別がいまも存在するか
市民ネット:アイヌ文化を学校教育へ取り入れよ
などと質問していました。
アイヌ利権の問題がすっかり今年の市議会の流行になりました。
私は無所属の一人会派になったので、今回は代表質問は行いません。
無所属議員は年に一回、12分しか本会議で質問できないため、貴重な質問は来年1月の
予算議会のときに行うつもりです。
さて今回の3定は通称「決算議会」ともいわれ、昨年度の決算について特別委員会を開き、
各局の事業別に審査を行います。
無駄遣いや改善すべき点などを探し出し、委員会で質問・提案を行います。
来週から決算特別委員会に向けて、目下準備を進めています。
毎年この時期は一年のなかでで最も多忙な時期です。
ブログの更新やメール返信が遅れていることをお許しください。
(事務所の会議テーブルの上が資料でいっぱいです)
決算と言えば、民間企業なら普通は年度末から1〜2ヶ月くらいで決算が出るのですが、
役所は仕事が遅く、3月末の決算が今頃あがってくるのです。
その一方で、役所では来年度の予算編成も始まっています。
本来は決算をしっかり分析して、その反省点を予算編成に生かすべきなのでしょうが、
実態はそうなっていません。
役所の決算は形式だけで、いかに議会の議論を軽視しているか分かる現象です。
残念ながら多分日本全国ほとんどの自治体が同じ状況だと思います。
肝心の決算も資金の動きを追うだけの単式簿記でストック情報がないため、年度末の
怪しい会計間操作をチェックするのが極めて困難です。
例えば、市役所の資金貸し付け(融資)の事例を挙げます。
実際には返済が長期間滞っているのに、年度末一日だけ返済してもらったように装い、
同日に貸し付けすることで差し引きゼロ。
実際は不良債権化しているのに、いかにも正常債権のように見せかけることができます。
札幌市でもこういう事例が実際にあります。
北海道夕張市をはじめ、多くの自治体でこうした会計処理が行われていたのに、議会は
まったく気付くことがありませんでした。
議員の資質もさることながら、公会計制度の欠陥のため実際議員が見抜くのも困難で、
地方自治体も民間企業に準じた透明性の高い会計制度の導入が必要だと感じます。
■今週の議会日程
11月6日午後1時〜 本会議 ☆質問なし
11月7日午後1時〜 第1部決算特別委員会(財政、議会など)★質問予定
11月9日午後1時〜 第1部決算特別委員会(市長政策室、総務局)★質問予定
(いずれもインターネット中継があります。)
コメント
アイヌ利権はアイヌ関連予算の不正使用、不正受給ということでしょ。
イデオロギーとは関係のない事実の問題です。
ときどき事実が見えないか、事実から目をそらそうという
人たちがいますね。まるで道新の報道のように。