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白昼堂々、公文書偽造。渋谷区役所の隠蔽体質にあ然。

長谷部区長の不正ファイル
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渋谷区役所は書類を隠す。

ひょんなきっかけで渋谷区で議員になりまして約1年。
渋谷区役所は職員の公文書の意識がとても低いことに驚かされます。
書類(公文書)を議員に見せようとしない習慣も不思議に思いました。

普通の自治体は情報公開があたりまえ

以前、私は北海道のS市という街で議員を務めたことがあります。
S市では、役所の書類は所管部に尋ねれば、電話一本で届けられます。
日本の法律では議員個人に明文化された文書請求権はありません。
あくまで議員と役所の信頼関係がベースです。
ですから、場合によってはヤバめの書類は役所の判断で適当に抜いているのかも知れません。
それでも、大概の書類は普通にコピーが提供されます。
別に議員だから特別扱いしているわけではなく、市民が普通に
窓口で尋ねれば、ほとんどの書類は任意で情報提供されます。
そもそも重要な会議の議事録はネットで公開されています。
納税者への説明責任として当然のことです。

北海道S市の景色

渋谷区では資料を公開する習慣がない

ところが、渋谷区では資料をオープンに公開する習慣がないようです。
正確に表現すると、「資料を隠す」のが通例化しています。
予算や議案の審査など、議会活動で必要な書類すら議員「個人」に提供されることはありません。

もし書類がどうしても欲しい場合はどうしたら良いのか?
その場合は委員会・議会で議決し議員全員の総意として、委員長・議長を通じて役所に請求すれば出してくれるらしいのです。
しかし、役所に不利な文書の公開が多数決で取れるとは思えません。

議長に頼み込むも、NO宣告

それでも、議長を通じていちど書類提出をお願いしたことがあります。
「これがシブヤの慣習だ」というからです。
「不思議な慣習だな」と思いながらも、議長室を尋ねて、自分が欲しい資料とその趣旨を説明しました。
話を聞いた議長はさっそく役所と調整を試みてくれました。
しかし、役所側から届いた返事は「ノー」。
議長からは「手間で申し訳ないが、自力で情報公開で取ってほしい」と言われてしまいました。
渋谷区議会は事実上のオール与党。
議会のチェック機能はほとんど作用していません。
与党会派の某カルト系議員に恫喝を受けることすらある始末です。

※約1年前のお話です

議会資料も公文書公開請求で?

こうして、議員個人として資料が必要な場合。
渋谷区では議員でも「公文書開示請求」するほかありません。
試しに職員をなだめすかしても、頑なに情報提供を拒否。
他の自治体ならネットで公開している簡単な資料もぜんぶ非公開。
最初は驚いたのですが、渋谷区役所はどこの部署でも同じ対応です。

公文書開示請求すれば時間と手数料がかかります。
手数料はともかく、時間がかかると議案審査に間に合いません。
必要な資料が提供されないまま、通り一遍の審査で議案は通過していきます。
同じ議会でも他の自治体と東京都渋谷区では全然違うのです。

議員に説明しない、ということは・・・

そもそも、渋谷では役所の理事者が議員に説明に来ません。
個別の説明を一度も受けたことがありません。
私の記憶では、北海道S市では議会中は議員フロアに説明員(役所の幹部)がいつもずらっと並んでいました。
一つ一つの議案を議員に説明し、議員から質問を受け、その後の議会質問を調整するためです。
逆に渋谷では議員フロアで説明員を見たことがありません。
職員は議員に説明するという考えがあまりないように思えます。
議員に説明しないということは、区民にも説明しないということです。

面白い書類、見~つけた

それでも書類がないと議員としては仕事になりません。
ですから私は最近、片っ端から情報公開請求をしています。
その中で面白い現象がありましたので、ご紹介します。

これは先日、取り寄せた「とある資料」です。
数百枚 X 20円=数千円かかります。
資料の山の中で奇妙な一枚に気づきました。

情報公開請求で開示された書類。墨塗りは渋谷区役所による

ある会社が渋谷区役所の公募プロポーザルに提出した書類です。
公募は募集期間が決まっています。
募集期間から一日でも遅れれば失格で公募から外されます。
所定の期間内に書類が提出された証拠として、どこの役所でも必ず日付入りの受付印を押します。
後でトラブルにならないように、受付番号簿に控えを残すところがほとんど。
受付印を押した控え(写し)は、その場で提出した業者に返却されます。

受付印がないのはなぜ?

ところが上記の書類には受付印がありません。
同時に公開された、他の資料には受付印があるのですが、
この一枚は受付印が押してありません。

おかしい。
なにか工作した可能性がある。

可能性として考えられるのは、公文書開示請求を受けてから、後日につじつま合わせで作成し直した書類だったから。
上記の書類をもういちどスクロールして見てください。

ワープロ打ちの書類に業者があとからゴム社判を押しています。
役所が作成した提出書に後から業者がハンコを押したのだと思われます。
なぜなら業者が自分で作成した書類なら、提出社名欄をわざわざ空白にするはずがありません。

天の声で最初から業者が決まっていた。

それに合わせて役所があとから資料を工作。
情報公開請求を受けて、足りない書類をあとから追加した。
こう考えると辻褄が合います。
業者の提出書を役所が代理で作成したとなると官製談合です。

あるいは、書類提出が募集期間外だった可能性も考えられます。
受付印を押すとバレるので、あえて押さなかった。
その場合は失格か、最低でも入札不正になりかねません。
いずれにしても、不透明な業者選定と言えます。

間違い探しをしてみよう

4月7日、情報公開の窓口で私はその旨を職員に指摘しました。
すると職員は平謝り。
翌日、私の手元に届けられたのが下記の書類です。

後から提出された書類、受付印が押してある

前の文書と見比べてみてください。
右下の赤い丸の中。
「2・1・22」と日付入りの受付印が後から押してあります。
上の2枚の資料を並べてみました。
資料の日付は令和2年1月22日。
左側の書類が最初に受け取った公文書のコピー。
右側の書類は4月8日に受けとったコピー。
原本に後から受付印を押して、私に提出したのです。

上の2枚の書類を左右に並べてみた

左側が4月7日に受けとった資料。
右側が4月8日に受けとった資料。
情報公開で開示された原本(左)には受付印がありません。
右側の資料は、後から1月22日の受付印が押されています。

日付を後から自由に書き換えられるとなると「受付」の意味がありません。
原本にあとから受付印を押すなどということがあって良いのでしょうか?
虚偽公文書作成罪に当たる可能性があります。

虚偽公文書作成等
刑法第156条
公務員が、その職務に関し、行使の目的で、虚偽の文書若しくは図画を作成し、又は文書若しくは図画を変造したときは、印章又は署名の有無により区別して、前2条の例による。

書類に添えられた付箋には
「不手際があり申し訳ありませんでした」
とメモが添えられています。
「2020.4.8」
と日付が書かれているので、事件の前後関係は明白です。

受付印が必要なのは業者と役所

受付印は私が押してほしいのではありません。
提案書を提出する業者(入札参加者)が必要なのです。
そして、役所が適正に受理したことを示すために必要なのです。
あと付けで受付印を押して誤魔化してもなんの解決にもなりません。

しかし、渋谷区役所は受付印がないとなにか不都合になるのでしょう。
やましいことがあるから書類を捏造した可能性が高い。
かえって罪の上塗りをした結果になりました。

長谷部区長は苦しい言い逃れ

事前通告のうえで、6月5日の本会議で長谷部区長に尋ねてみました。
長谷部区長の答弁は下記の通りでした。

受付印を加工して隠蔽工作を図ったのかという指摘については、そのような事実はなく、情報公開資料に収受印がないものを提出したためです。
本書には収受印は押印済みです。

長谷部区長答弁・令和2年6月5日・本会議

おかしいですね。
情報公開資料は原本をそのままコピーしたもののはずです。
それには受付印が押してありませんでした。
「そのような事実はなく」といいますが、これは事実です。

答弁で「本書には収受印は押印済みです。」とも言っていますが、
私の手元に公開された書類には印がありませんでした。
原本と違うものを区民に提示したのでしょうか。
これは情報公開で「ニセの書類」を提示したことになります。
普段からこんな捏造をやっているとしたら、これはこれで大問題です。

間違いは誰にでもあることだと思いますが、苦しい言い逃れです。
ここまで動かぬ証拠を突きつけられても、長谷部区長は謝罪する素振りもなし。
トップとしての責任感も感じられません。

区長公認で白昼堂々と公文書偽造

そもそも収受印(受付印)がない事自体が大問題なのです。
書類自体が不審な点だらけで、不正入札・官製談合の疑いまで考えられることは上記で記したとおりです。
「職員が事務ミスを犯した」と陳謝するならまだ分かります。
動かぬ証拠を示されても、「そのような事実はない」と切り返すとは長谷部区長。
まあ大した度胸です。

事実関係は書類を調べればぜんぶ分かることです。
しかし、長谷部区長はまったく悪びれる様子もありません。
捏造インチキ書類を出しておいて、まるでこちらが悪いかと思うほどの開き直しぶりにも呆れました。
区長が白昼堂々と公文書偽造を認める。
こうなると、職員もやりたい放題です。

本当ならばもっと大きな問題になるべきと思うのですが、この日、傍聴席には一人もいませんでした。
報道記者もいませんし、そもそも渋谷区はカメラ取材禁止です。
区民もマスゴミも関心の低い渋谷区議会。
法の支配もコンプライアンスもまるで関係なし。
適当なごまかしが白昼堂々と通用するのが、不思議の国・渋谷区役所です。



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