本稿は「札幌国際芸術祭をご覧になりましたか? (その1)」から続きます。
ガラガラの近代美術館会場を(その1)でご紹介しましたが、8月16日に南区の芸術の森の
会場で開かれた展示を見てまいりました。
この日はお盆休み中の土曜日でそれなりに人が出ていることを期待しましたが、やはり
お客さんは少なかった印象です。
素晴らしい晴天で行楽日和の一日だったのに、芸術の森自体が閑散としています。
「国際芸術祭はこちら」という案内図の矢印に沿って会場に向かいます。
芸術祭会場の「札幌芸術の森美術館」の建物を正面から撮影した写真です。
たまたま、この瞬間だけかもしれませんが、人影はまばらでした。
時刻は午後2時頃。
こちらは野外美術館の様子です。
チケットが別になっているせいか、お客さんの姿がやはり少ない。
せっかく去年、芸術祭に向けて多額の予算で石畳を直したばかりなのに、残念なことです。
(その1)の近代美術館会場と同じく、芸術の森会場も展示は見どころが盛りだくさんです。
会場が真っ暗で解説の所在が分からなかったので、作者不明で申し訳ありませんが、
パソコンのディスプレイを駆使して自然を演出しています。
冬の北海道の景色かもしれません。
初めて見る演出で、日本語下手ですが、とても綺麗です。
こちらはドイツのカールステン・ニコライさんの作品。
大型プロジェクター二つをつないで壁面すべてに映像を映し出しています。
天井からぶら下がったスピーカーからは、何ともいえない電子音が奏でられています。
居心地の良い空間で、私もしばらくベンチに腰を下ろして眺めていました。
こちらは札幌市内の空撮映像のようです。
左側は白石区から東区あたりの住宅街。
右側は滝野霊園の仏像が映し出されています。
ヘリ空撮にしては滑らかに映像が動いていて、きっとこれがアートなのだと思われます。
こちらは宮永愛子さんの作品。
何気ない素材ですが、眺めているだけで不思議な気分になります。
いろんな角度から見ると表情が違っていることに気づきました。
一番お客さんが集まっていたのが、こちらの霧の演出です。
霧の彫刻で有名な中谷芙二子さんの作品で、美術館の中庭で膨大な霧を一度に吹きかけます。
まるで山頂のガスの中にいるような気分で、数メートル先の人がまったく見えません。
写真では見えませんが、子供達が霧の中で大はしゃぎでした。
建物の外でも霧を煙幕のように張っていて、お客さんがみんな見とれていました。
こちらは木製のグラグラした細い橋を先まで歩くアトラクション。
まるでカイジの一コマのようで、大人も楽しんでいたようです。
こちらの芸術の森美術館会場も入場料大人1100円ですが、お盆が終って秋の声が
聞こえてくる季節にぜひ訪れたいスポットだと思いました。
ただし、こちらの会場の寂しさは芸術祭自体の魅力もさることながら、会場アクセスの
問題もあるような気がします。
札幌市内中心部からはるかに離れた立地で土地もふんだんにあるのに、「駐車場代は
500円いただきます」と相変わらずお役所的な営業スタイルです。
そして徒歩でいらっしゃる方のバスも本当に不便です。
地下鉄真駒内駅からのバスが一時間にわずか2本で、時間も12時〜17時までと
限られています。
大通から地下鉄を乗り継いで来る観光客にはかなりの長旅になるでしょう。
バス自体は民間経営でお客さんが少ない以上、限界があるのかもしれませんが、
全国から来られる観光客へのおもてなしを考えたら、工夫の余地があるような
気がします。
これまで近代美術館と芸術の森の2会場の模様をご紹介してきました。
芸術祭が終わる9月28日までにどれだけの観客に見ていただけるかで市民の評価が
下されるものと思います。
多額の事業予算を投じたこの芸術祭は上田市長が任期満了された後も、三年に一度
開催を続けていくということだからです。
お盆が過ぎて、これからの季節は観光客がグンと減ります。
あまり巷でも話題にのぼらない札幌国際芸術祭の行方が心配です。
いまこそ主催者(札幌市)の取り組みの本気度が問われるところではないでしょうか。
コメント
アイヌ民族への差別発言・および売国行為について、札幌市議会議員・金子快之 に懸賞金をかけることにしたわ
捕ったときの状態によっては懸賞金の増額もあるぞ
金に困っているやつは、いますぐ連絡だ
勝俣一生(野村證券)
東京都千代田区大手町2-2-1
<懸賞金の対象に関する参考情報>
金子快之
〒065-0024 札幌市東区北24条東17丁目2-3-303
011-704-8444
Posted by 昔の札幌市民 at 2014年08月17日 17:50について。
<あなたも、市民の税金からいただいている収入の経費の部分を使ってこの芸術祭までいらしているのでしょう。「そんなことでもなかったらこの会場に足を運ばない」それが、真実ではないでしょうか?>→
→議員が関心を持つ行政の1コマについて、しっかり視察するのは当たり前。市が(上田市長が)並みならぬ力を入れているというのですから、議員はしっかり状況を把握して、成否を見極め、意見を持つべき。そのためには政務活動費からの出費であっても(そうかどうか分かりませんが)、正当な行動だと思いますよ。
<数々の芸術作品をご覧になっての感想の文を読めば、芸術というものに明るくないことがよくわかります。>→
→私も芸術に明るくない凡庸な1市民です。芸術がよくわかる方から<お前たち無知なやつら>と言われても、まあ、仕方ないでしょう。少ない<交通費とお小遣い>の使途は、貧しいのです、すみません、フン。
市当局は、有料入場者の人数だけが成功・失敗の物差しではない、とかなんとか理屈を並べるでしょう。今現在の市民の理解度が低くても、都市の文化レベルを将来に向けて高めていくことは行政の役割であります。みたいな作文はいくらでも書けますね。ですが、この芸術祭は今回で打ち切りにして、馬鹿な市民にももっと分かりやすい、親しみやすい、従って動員力もあるイベントを練り直してほしいと思います。
金子議員は、このような平凡な市民感覚を理解してくれる方だと思います。市電ループ化、オスプレイなどについてのご意見にも同感です。ご活躍を期待します。
私もこちらの紹介を見て行ってみようと思いました。
芸術にはくわしくないですけど、素敵な企画ですよね。
税金との折り合いがあるでしょうが、札幌市の魅力につながればいいなと思います。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140815/plc14081509100007-n1.htm
靖国参拝見送りwww 下痢便宰相大英断wwwwww
文句があるならかかってこいや、マヌケwww
野村證券 勝俣一生
(リスクマネジメント)
東京都千代田区大手町2-2-1
03 (3211) 1811
昔の札幌市民へ
俺はブログ見て、ほー、面白そうなんで行ってみるかと思ったぜ。
芸術祭の公式Twitterも開始から見てたがブログの方がはるかに良いぞ。
何も足は引っ張ってない。
札幌市民です。
なんだかアイヌ問題が話題になっているとかで見に来たところ、国際芸術祭の話題も。
前衛芸術的なものって好き嫌いがハッキリしますよね。
美術・芸術は好きですが、チカホで見かける作品の感想は「よくわかんないな~」です。
坂本龍一氏の参加で一時の話題性はありましたが、
逆にあまりにも「坂本龍一」だけで何やってるんだろう?って思ってる人が多いのではないでしょうか?
この閑古鳥具合に横路知事が大失敗した祭典を思い出しました。なんにしてもPR不足でしたね。
私はモエレ沼とチカホの展示を見て芸術祭には否定的でしたが、ブログを拝見しせっかくだから見ようかなと思いました。
しかしながらアーティストの宿泊施設などの費用も含め何にどれだけ費やしたか、決算はどうか、来場者(チカホの歩行者は除いて)はいくらか、そして、市民のための芸術祭なのだから市民はどう見たかアンケートでもとって総括して下さい。
ところで、札幌あるいは北海道出身の若手アーティストのコーナーとかありませんでした?札幌出身者のアーティストが世界に名を馳せるようになれば良いですね。
芸術というものに明るくないのはほとんどの札幌市民がそうだろう。
>ただ、そういう方にも足を運んでいただけないと、なかなか成功とはいかないでしょう。
と自分でも書いているように、少数派という認識はあるようだ。
では、何故そんな少数派のイベントを莫大なカネを使ってやるのかね。
そもそも札幌市在住でもない人間が言う資格はないわ。
>あなたも、市民の税金からいただいている収入の経費の部分をを使ってこの芸術祭までいらしているのでしょう。
という妄想を元にして、
>「そんなことでもなかったらこの会場に足を運ばない」
>それが、真実ではないでしょうか?
ここまで飛躍するのはおかしいよ。
それとも、ツイッターかブログかどこかに経費で行ったと書いてあったのかい?
まさか道新記事じゃないだろうね。
金子議員、はじめまして。
知り合いが多数この企画にかかわっている者です。
展示内容のご紹介ありがとうございます。
スタッフやボランティアの皆さんが大変な思いをして取り組んでいらっしゃるだけあって魅力的な企画が多く、
我が家でも出かけることを検討しましたが、
チケットと交通費の総計を、お盆の出費が多い時期に捻出することがかなわず、
残念ながらまだ鑑賞には行っておりません。
アップされた画像を拝見していきたい気持ちが再燃しています。
ご指摘の通り、芸術の森会場など家族でピクニック感覚で車で出かけられれば、
お天気に恵まれたこの夏、小さいお子さんをお持ちの家族も行きやすかったのではないでしょうか?
子供連れや高齢の方など、公共の交通機関を利用するのは大変、
ましてやバスの本数の少なさから、行きたくてもいけない方も多かったのではと思います。
お店でお買い物をすると、駐車場代を負担してくれる場合が多いのですが、
チケットを見せたら駐車場代が半額だと嬉しいです。
せめて午前中だけでもチケットを見せたら乗れる小型のシャトルバスなんてあったら便利でしたね。
次回の企画ではチケット購入者が当日のみが使える、郊外会場へのバスが往復で割引になる
往路、復路のところがピリッと切れる部分をチケットに印刷するなんていかがでしょう?
夜のライトアップされた会場で涼むのも気持ちよさそうですね。
でも、今回はそれが到底無理だということは予算総額を聞いて胸が痛くなるくらいわかってはいますが。
企画自体はとても素晴らしいので、工夫によって動員を増やし、
ぜひこれからも継続してほしいです。
(景気が上向いて協賛金が増えるといいですね。)
今回初めてお邪魔しましたが、さまざまな記事を拝見し、金子議員の真摯な姿勢に感銘を受けました。
これからも批判に臆することなく、ご意見を発信していってください。
応援しています。
スタッフはボランティアのようですので(毎日のようにヘルプのメールが来ます)、その税金は、すべてがイベントが悪いというわけではなく、例えば古くなっていた施設の修復などにかけた部分もあるのではないでしょうか?
あなたも、市民の税金からいただいている収入の経費の部分をを使ってこの芸術祭までいらしているのでしょう。
「そんなことでもなかったらこの会場に足を運ばない」
それが、真実ではないでしょうか?
数々の芸術作品をご覧になっての感想の文を読めば、芸術というものに明るくないことがよくわかります。ただ、そういう方にも足を運んでいただけないと、なかなか成功とはいかないでしょう。どうやったらあなたのような方に交通費とお小遣いを使ってもらってこのイベントに足を運んでいただけるでしょうか。少なくともこのブログを読んで「なんかおもしろそう。行ってみよう」と思う方はさほどいないように思います。
そういうひとつひとつの行動がこのイベントの成功を妨げてるのです。
不特定多数への疑問提示が必ずしも本音がいいわけではないことをいつまでもお勉強なさらないのでしょうね。ご自身が公人であることを自覚されていないようです。