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「民族としてのアイヌは既に滅びた」〜世界大百科事典(平凡社)より

アイヌは本当に先住民族か
アイヌ利権についての私のツイッターが、今朝の道新と毎日新聞に報道されました。
これまで市議会でどんなに活動しても札幌圏版以外の紙面に載る機会が無かったのですが、
お盆休みの週末でニュースが足りなかったのでしょうか、全国版で書いていただき、
自分の政策課題に国民の関心が高まるのは政治家として冥利に尽きることです。
賛成・反対それぞれの立場から多数の電話やメールを頂いていますが、手が回らずに
返信に時間を要しておりますので、しばらくご猶予を頂戴したく存じます。
※記事へのコメントは返信しませんので、ご返事が必要な場合はご意見欄をご利用ください。

さて、毎日新聞さんには「不勉強」「不見識だ」とまで厳しく批判されました。
私は知り得る知識から政治家として自分の主張を述べたまでですが、思惑的な記事ですね。
客観的な識者からコメントを取るならばまだ分かりますが、利権を追及する議員にその
利権の代表(アイヌ協会)からコメントをもらっても全く説得力がないと思います。
しかし一歩下がって冷静に考えてみると、大新聞社がここまで大上段に叩くということは、
「ひょっとして自分の方が間違っているのか?」との疑問も涌いてきます。
ならば専門家の意見を確かめてみようと、知の泉こと北海道大学に向かいました。
お目当ては大学図書館です。
2014-08-17 hokudai.jpg
お盆休みの最終日だというのに、大学図書館には自転車がぎっしり。
中では大勢の学生さんが勉強していました。
とてつもなく広い図書館で、係の方に相談しながらまず百科事典にあたってみました。
三十数冊の中の「ア」の行を取り出して「アイヌ」を探すと、こう書いてあります。

「今これらの人々は一口にアイヌと呼ばれているが、その大部分は日本人との混血によって本来の人種的特質を希薄にし、さらに明治以来の同化政策の効果もあって、急速に同化の一途をたどり、今はその固有の文化を失って、物心ともに一般の日本人と少しも変わることがない生活を営むまでにいたっている。したがって、民族としてのアイヌは既に滅びたといってよく、厳密にいうならば、彼らは、もはやアイヌではなく、せいぜいアイヌ系日本人とでも称すべきものである」
(引用:世界大百科事典第二版1-34ページ、平凡社。マーカーは筆者による)

「アイヌ民族は既に滅びた」と言っているのは自説ではなく、事典に書いてあるのです。
私がtwitterで述べたこととまったく同じことが載っていて、こちらが驚くくらいです。
これは2005年版の世界大百科事典ですが、バックナンバーをさかのぼってみたところ、
1955年版からこの記述がありますので、少なくとも1955年時点ではアイヌ民族がいない
ことが学術的に示されていると言えます。
いまから半世紀以上前のことです。

毎日新聞さん、私の「自説」ではありませんよ。
正しい教育を受けて本を読んでいる国民なら、みな知っていることです。
軽々しく「不見識」と批判する前に、よく勉強し、よく取材してください。

コメント

  1. 当初は、なんという差別主義者の議員だろうと軽蔑しました。
    しかし氏の意見をよく読んでみると、差別を謳ってるのではなく一部の民族に与えられている特権が問題だとおっしゃっている。これはもっともな事ですよ。
    差別だ不見識だと氏を責める前に、なぜこのような特権が特定の民族に与えられ続けているのか、問題視する必要があります。これこそ真の意味での差別ではないでしょうか。
    札幌市から住宅融資を受けられることを初めて知りました。
    そういった問題に一石投じただけでもこれは成果があったと思います。

  2. 『毎日新聞さん、私の「自説」ではありませんよ。
    正しい教育を受けて本を読んでいる国民なら、みな知っていることです。
    軽々しく「不見識」と批判する前に、よく勉強し、よく取材してください。』
    と、意気揚々と掲られた「世界大百科事典」を出版した平凡社は
    http://www.kokusen.go.jp/recall/data/s-20070428_1.html
    『このたび、小社では『世界大百科事典』の「アイヌ」の項目を全面的に改稿することといたしました。現行の同項目は、1970年代後半の編集になるもので、アイヌ民族が日本の先住民族であるとの視点にないものであり、現時点では適切なものではないばかりか、アイヌ民族に対する偏見や差別を助長しかねないとの認識にいたったためです。』
    との事でした。
    ・・・あの、図書館までわざわざ行かれたのなら、百科事典なんか漁る前に、その方面の専門書籍山ほどあると思うのですが・・・・・?
    利権問題については、しっかり追及して頂きたいと思います。
    しかし「アイヌ民族はもういない」という発言は、心情的にも反発を買うだけであり、不適切だと思います。
    もしアメリカで白人が「ネティブアメリカンなんてもう存在しない」と発言したらどうなるでしょうか?
    利権を追及する事と、民族間の反発や憎悪を煽る事は、全くの別問題です。

  3. トゲトゲしい表現があったのは確かでしょうが、言っていることは正論だと思います。
    現状でアイヌの人々が自治体から優遇を受ける状況になく、新たな問題提起だと思います。
    「右翼」だの「レイシスト」などと罵倒して思考停止したピンキッシュに負けないよう、応援しています。

  4. ↑ほんとにアイヌ?
    アイヌラックルをなぜ失ったか、知ってるのか?

  5. テーマは
    「差別を売りにした特権」
    についてだと思います。
    「差別をテーマ」にしたい人の思惑は一つ。
    なにかの利権。
    思うことをしっかりやって下さい。
    応援します。

  6. お前こそアイヌの歴史学べよ
    突然開拓に来あげく迫害したのはそっちだろ
    日系ばかり?
    迫害されたからそうやって血を繋いでんだよ
    迫害されて生きて行くの大変だから日系になるしかないの!日系なったらお前ら手のひら返して、日本人の血が流れてるからわたし達の仲間、てしてきたんだろうが
    今アイヌの血が流れてる日系がいるのが当たり前だと思うな

  7. 砂沢陣氏(彫刻家砂沢ビッキ氏のご令息)もアイヌ協会の不正経理等の問題に触れて除名されていますよね。少数民族、弱者を利権の種にしている輩の実態を明らかにしていくことも、市議の重要な仕事と考えます。
    物言いはセンセーショナルではあったかもしれませんが、提起使用した内容の本質を見誤らず、揚げ足取りに惑わされず投稿されている方が多数おられるのをみて安心いたしました。
    利権に絡む構造をあぶり出していただきたい。

  8. 説明出来ない利権撤廃はぜひ達成して欲しい。だからこそ批判を柳のように受け流す政治力も身につけて欲しい。
    レイシストと言われてムカつくのはわかる。が、反論することに貴議員の労力をさかないでほしい。
    理論武装などせず、本件をアイヌ文化をよく知り、学ぶ契機とし、議員として成長して欲しい。
    学者でさえ改定を迫られるデリケートな問題だということを議員として学び、
    それを道民に報告する事を以って、国民がアイヌを学ぶ契機とする。
    そんな政治力を持つ議員であって欲しいと期待する。
    文化と伝統を解する日本人の手本を貴議員が示してほしい。
    そして、そういう対応こそが利権撤廃の近道ではないか?

  9. >民族としてのアイヌは既に滅びたといってよく、厳密にいうならば、
    >彼らは、もはやアイヌではなく、せいぜいアイヌ系日本人とでも称すべきものである
     まず、この記事を書いたのは、知里真志保という人物です。登別アイヌを出自に持つ、
    東京大学卒のアイヌ言語学者です。その一方でアイヌ復権を目指す運動家という、もう
    ひとつの顔を持ち、昭和20年代の頃には、他のアイヌ運動家達を激励・支援した時期もありました。
     しかし当時のアイヌ人の多くは経済的に貧しく、生きる為に日々の糧を得る事で精一杯で、
    当然ながら民族運動まで参加する余裕はありませんでした。当の真志保も生家は貧しく、
    東大進学の際に金田一京助の援助を受けておりました。
     この為、当初は意気揚々と旗揚げしたアイヌ復権運動の多くは支持層の拡大を図れない
    まま徐々に萎縮し、やがて座礁の憂き目に遭っています。また、運動の協力を求めて在日
    本大韓民国民団や朝鮮総連に接近した運動家もいましたが、けっきょく拒絶されています。
     もちろん、真志保本人も昭和21年頃に設立された「北海道アイヌ協会」のメンバーとして
    関わっていましたが、会組織が大和民族への迎合路線に傾いた事に反発して脱会しています。
     これらの運動の挫折は、真志保の胸中に落胆と失望の影を落とした事は想像に難しくありません。
     昭和30年刊の「世界大百科事典」第一巻(平凡社)の「アイヌ」の記述は、アイヌがアイヌの
    ままでは生きられない…という当時の社会背景を冷静に分析した側面も勿論ありますが、
    アイヌ復権運動の挫折を何重にも味わった真志保の苦悩が書かせた、というのが
    恥ずかしくも浅学の身ですが自分の認識であります。
     ですので、金子先生の仰せになる「民族としてのアイヌは滅んだ」という文言は
    真志保が伝えようとしてるベクトルとは似て非なるものであるように思われます。
    長々と駄文失礼しました

  10. 何にしても補助金などのアイヌ優遇が北海道内でのみ適用される制度なら、北海道民の税金だけでやるべき。

  11. 当選したのだから、出身地ではなくても力を行使できます。選んだのは市民ということになりますが、今の選挙制度ではなし崩し的に当選することがあることも事実。就職活動の一環として選挙活動に勤しむ者も多くいます。
    そういった現実から鑑みると、仕方ない面はあるのかもしれませんが、アイヌ民族は既に滅びた、なる言葉を、その辺の酔っ払いがオダを上げたということではなく、与党と関わりのある権力者が言った、ということであれば、アイヌの出自を持つ者が、この発言でいかに心を痛めるか、ということに配慮が至らないのは、あなたが嫌悪する少数民族を迫害している中国共産党政府と、結局は同根だということに気づくべきだと思います。
    確かに弱い立場をいいことに、それを利用する輩はいます。だからこそ、議員がその真価を見極め、本当に弱い者たちを守らねばならず、それが滅亡した、だからみんな平等だ、では、少数の立場としては、どういう心情になるでしょう。正直怖いのではないでしょうか。
    滅亡した、まるで民族浄化政策がうまく行ったがごときこの言葉には、上から目線の、極めて激しい暴力性が垣間見えます。非常に怖いですね。

  12. 何かと理由をつけて利権をむさぼってる奴がいるってことだよ
    金子先生 応援してます

  13. コメントを読むと流石
    左巻き天国の札幌!
    必ず左巻きは
    部落 同和 アイヌ の権利云々と言う。
    プロパガンダ新聞…毎日も。笑
    先生のお力で左巻きを排除し
    住みやすい街…札幌にしてください。
    応援してます。

  14. 金子さん負けずに頑張ってください!
    大丈夫です!朝日や毎日が揚げ足とりのまともな記事も書けないのはいつもの事です
    今回の事は差別などでは決してありません
    金銭的優遇制度がおかしいことが本質であると思います
    伝統や文化やアイデンティティーと差別を盾に税金を無駄遣いしているのは誰の目にも明らかです
    間違いを見てみぬふりをして誰も指摘も見直しも改善しない
    そんな事が地方には溢れています
    外国人の生活保護費しかり地方議員の抜け穴だらけの政務活動費しかり
    誰もおかしいと思いながら誰もが見ないふりをしている中でちゃんと発言した金子議員は正しいです
    差別だと騒ぐならその優遇制度の内容を市民に1つ残らず公表して賛否を聞いてみてください
    24億貸して150万しか返済されてない事だけではありません
    他にも36億円などもあります
    全部税金です札幌市民の税金ですよ?皆さんが納めてる税金ですよ?
    運転免許補助金?ローン?こんな優遇おかしくないわけがない!!

  15. 是非とも、自説を掲げて自民党ではなく、当初のみんなの党から公約を掲げて出馬してください。有権者は待ってます。

  16. 一番の要点はアイヌ民族の現代でのポジションについてではなく以下の部分でしょう。
    >北海道アイヌ協会の判断の根拠は(~中略~)「自称」「推定」を認める客観性の乏しい仕組みです。
    >さらに婚姻・養子だと日本人なのに、アイヌとしておカネがもらえるのです。
    >北海道アイヌ協会が認めないと、本当に純粋なアイヌでも補助が受けられない。
    >北海道以外に住んでいるアイヌの方はどうなるのか。
    >実におかしな仕組みだと思いませんか。
    批判意見を書くなら、この点についてもきちんと触れてくださいね(^^)
    それともこの点に触れるのが都合悪い方々しか批判してないんでしょうかね。

  17. 自民党は戦後ずっと、アイヌ民族よりもはるかに数の多い自営業者や農家への税制面などでの優遇政策を続けているのは何故?
    別に自営業者や農家はサラリーマンから差別されてませんけど?
    票田になるからでしょ。票田になる人への優遇政策は残して、数の少ないマイノリティへの差別を煽るやり方、ナチスにそっくりですね。

  18. 札幌市民ではないですが・・・。
    私の疑問としては、アイヌの方に対する持論としてお話されたとき、引用元をきちんと示されたのか。
    また、仮にお調べになっていたのなら、複数の百科事典を見られたのか。
    そして、「なぜ最新版の百科事典を見なかったのか」
    さらに、アイヌ関係のことを研究されてる方にお話を伺った形跡が見られないのはなぜか。
    が疑問です。
    仮に上記のすべてを満たされているのなら、なぜ自分の主張を文字として伝えられるブログに掲載されないのか。
    正直、理解に苦しむところがあります。
    議員さんとして、持論を展開されるのは結構ですが、公の場で発言される身としては、様々な観点から、さらに最新の情報を調べた上で根拠付けてお話されるのが筋だと思いますね。

  19. 兵庫生まれで千葉育ち、大学卒業後数年経ってから、仕事のために札幌へ引っ越してからの道民。
    経済学部卒で経済的な観点で生きているのですね。
    それで市議に立候補して、経済的に活気のある札幌を作ろうとしておるのでしょうが、
    大人の見えないものが見えている子供時代を、ここで過ごしていなければ、
    金子市議に見えないものはたくさんあるでしょう。
    子供の頃の風景を覚えている人にこそ、北海道の政治をお願いしたい。
    あるいは、そのような気持ちをわかってくれる人にテコ入れをお願いしたい。
    また、北大には研究機関ではおそらく世界一と思われる、
    北海道大学 アイヌ・先住民研究センターがあります。
    図書館に行って、どこにでもあるような書物を探してもらって読むよりも、
    アイヌ・先住民研究センターに行くべきではなかったでしょうか?
    知らないことには謙虚になり、学ぶ姿勢を見せて欲しいです。

  20. 日頃のご公務、本当にお疲れ様です。
    まず、申し上げますと、上記批判的な書き込みをされている方は、ほぼ間違いなく左側陣営若しくは差別利権を享受されているか、今回記事を書いた大手新聞のプロパガンダをいわば素直に受け止めてしまったのだと思います。
    金子さんが正しいとお考えになられたことは貫いてください。決してぶれないでください。
    ここに書き込んだ者より、支持している人の方が恐らく圧倒的に多いと思います。
    このような連中の脅しには絶対に屈しないでください。
    勿論謝罪の必要も訂正も必要ありません。